2010年06月21日

豊中市教育振興計画策定記念フォーラム

6月19日、アクア文化ホールで豊中市教育振興計画記念フォーラムが開催されました。
 教育基本法の改正を受け、17条第2項に基づき豊中市の中長期な目標や基本的な方向を明らかにするとともに、年度ごとの教育方針を定める際の指針となるものとして計画策定したもので、5つの基本方向と27の施策を取りまとめました。
この中で、
1.子どもたちの「人とつながり未来を切り開く力」を育む。
2.家庭・地域への支援を進める。
3.学校園・家庭・地域の連携を促進する。
4.社会教育の充実を目指す。
5.教育に関わる環境や条件の整備を進める。

 この5つの基本方向の中に詳細項目を規定し、平成32年度までのおおむね10年間に取り組むとしています。

 本日、この計画作成に取り組んだ西川信廣氏(京都産業大学教授)、野口克海氏(大阪教育大学監事)、山本行博氏(豊中市教育長)の3名が「豊中の教育、その未来を描く」と題してパネルディスカッションを行いました。
 この中で3名のパネリストからは、それぞれの立場から様々な意見が出されました。とりわけ家庭や地域社会、大学等との連携や協力体制の強化が必要との意見や教育人事権の市町村への移管についても触れられました。こうした話は当然の話であったり、時代の要請でもあります。
 しかし、この種の話は表現こそ違え昔から議論されてきた内容です。今回のパネルディスカッションでどうしても触れてもらいたかったのは、教育委員会や教職員が教育のプロとしてどれほどの決意と資質向上に取り組むかを聞きたかった。とりわけ、公教育の悪しき状況である組合の影響力排除と多くの良心的教師の力が発揮できるシステム構築、環境作りに取り組んでもらいたいものです。

 教育改革については私自身、30数年前から仕事の関係で学校の外からつぶさに現場を見、多くの教育関係者と議論してきました。しかし、返ってくる言葉はいつも同じで「福岡さん、あなたの気持もよくわかる。しかし、我々教師はプロとして長期スパンに立って取り組んでいる。教育の成果は将来を見てくれ」と異口同音に私の心配は杞憂だと言い切ったものです。

 現在の状況については、今更説明するまでもないが、惨憺たる状況です。今回の教育振興計画策定とその取組みについては確実に成果に結び付けてほしいものです。


fukuokamasaki at 09:03コメント(0)トラックバック(0)いろいろなお話(by福岡正輝)  

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