2010年08月17日

不明高齢者問題

 所在の確認できない100歳以上の高齢者が続出しており、その人数は全国で二百数十人に上るとみられています。報道によると家族がいながら身内の安否を気にもかけない、30年以上も前に死亡していながら家の中に放置するなど常識では考えられない。どうしてこの国はこんなことになってしまったのか、核家族化による人間関係の希薄化や地域社会の無関心、個人情報保護法の壁による行政や民生委員制度の限界など、いくつもの要因が複合的に関わっていると思われる。

 しかし、大事なことは自分の両親や兄弟、祖父母の所在や安否が分からずとも気にならない状況こそが問題だ。私たちは戦後多くの物質的豊かさを手に入れた一方で、大事なものを一つまた一つと忘れてきたように思う。
 こうした日本人の失われた家族の絆や精神文化の回復なくして我々の老後も決して明るいものにはならないと思うのだが ………


fukuokamasaki at 22:17コメント(0)トラックバック(0)いろいろなお話(by福岡正輝)  

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