2010年10月03日

地域自治システム

 2日夜「千里中央コラボ」で地域自治システムについての会議がありました。地方分権、地域自治が言われて久しいが、豊中市では「自治基本条例」を制定し、地域自治に本格的に取り組もうとしています。

 この日の会議は、正副委員長と8名の委員、豊中市職員やコンサルなど9名の事務方、私を含め3名の傍聴人の中で開催されました。

 内容については、これまで豊中市内4ブロックに分けて行われたラウンドテーブルシステムによる地元からの意見収集について事務局からの報告と質疑がありました。ここでは市民の関心の薄さや出席者が特定の人たちに限られたものであったことが報告されました。

 次に、学者委員の方々から同じような取組みをしている高松市、藤沢市、池田市など全国の事例や進捗状況についても報告されました。

 更に、地域自治システムを有効に機能させるためには補助金がいいのか一括交付金かの議論も行われました。その中では、使いきりの補助金よりも残ったものを積み立てで残せる交付金の方が効率的な活動が可能との意見で一致しました。

 こうした議論を傍聴していて感じたことは、長年の活動の中で同じような悩みや壁に突き当たっている人が実に多いことが分かりました。市民の関心の薄さ、役所の縦割りや非効率性、何かやりたいと思っても壁となる資金不足と前例主義などがこれらにあたります。

 最後に委員長から傍聴人に感想を求められ、地域自治システムを有効ならしめるためには、豊中全市、一律・一括・一斉に出来るわけではない。地域の事情や地域力に応じた「それぞれの地域自治」を目指すべきであって未成熟な地域まで事を急ぐ必要はない。
 また、地域全体で合意形成しやすいものから始めるべきであって、対立関係が芽生えるものは極力避けること。まずは、地域全体で「成功体験」を積み上げることが大切で、経験やノウハウの蓄積、地域社会に対する帰属意識も芽生えてくる。こうしたことが精神的満足感や達成感、無形のインセンティブにもつながる重要な問題であることを自らの体験と絡めて指摘しました。
 さらに、役所自身が人員削減や給与カットに踏み切るなど、自らの痛みと自助努力を見せない限り市民を動かせないと断言。

 職員たちや委員の皆様がどう聞いたかは定かでないが、今後の活動のなかで生かされることを期待したい。

 
 

fukuokamasaki at 00:49コメント(0)トラックバック(0)いろいろなお話(by福岡正輝)  

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