2011年05月18日

「関空・伊丹経営統合」 成立

 平成21年度行政刷新会議の求めに応じ、事業仕分け
で関空の経営改善の求めを受けた国交省の成長戦略
会議が、地元自治体などと意見交換会を重ねてきた関空
・伊丹の経営統合が17日の衆院本会議で成立した。

 両空港の運営権を民間に売却し、黒字が出ている伊丹
空港との一体経営で関空の有利子負債約1.3兆円を早期
解消することで国際拠点空港として再生することが目的。

 経営統合後の新会社が無事民間に売却出来るのかが
大きな課題だが、東日本大震災の影響を受けて航空需要
が落ち込む中、経済情勢如何によってはずれこみや売却
そのものも難しくなってくる。

 私は、豊中市議会空港問題調査特別委員長の時代に、
黒字空港でありポテンシャルの高い伊丹の活用次第で
統合新会社の経営状況に大きな影響を与えることから、
伊丹のフル活用を提言してきた。

 騒音問題に配慮しながらも、ジェット・プロペラ枠の柔軟
運用や長距離便の復便、近距離国際線の復活など当然
取り組むべき課題だ。また、今回の東日本大震災の影響
で基幹産業の部品メーカーが被災したため、日本産業全
体に大きな影響を与えている。

 幸いにも伊丹空港周辺には10ha以上の移転跡地が
存在し、企業誘致に取り組もうとしている。産業全体の
リスク回避を目的とした一部ハイテク部品や素材加工の
優良会社を空港周辺への移転に積極的に取り組むべき
絶好の機会と考えます。

 こうした取り組みが伊丹の価値をさらに上げ、統合後の
両空港の価値の最大化につながるものと信じます。
今後は、商工会議所や産業界にアプローチするとともに、
豊中市長の就航都市訪問のみならず、積極的なトップ
セールスも提言していきたいと考えています。


fukuokamasaki at 04:35コメント(0)トラックバック(0) 

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