2011年06月23日

「品川区の学校給食」視察

 会派視察2日目は、東京都品川区を訪れ学校給食を
視察。品川区は東京都の南東部に位置する人口約35
万人で豊中市より面積、人口とも少し小さな区です。

 学校給食については昭和25年から小学校で、46年
には全中学校で完全実施し、センター方式ではなく自校
方式で行っています。自校方式を採用した理由等に
ついて説明を受けた後、給食費の未払いの現状と対策、
アレルギー食、運営の民間委託等について質疑が行わ
れました。

 センター方式ではなく自校方式を採用している理由は、
そのメリットを生かすための財政的余裕(土地、設備投資
や人的費用負担)があったことやセンター方式では交通
混雑による安定配送が困難だったようです。また、給食
費の未払いについては、悪質なものは殆どなく、都内は
勿論、全国的に見ても優秀だとの回答に感心しました。

 アレルギー食については、医師の診断に基づき、除去
食に対応しているとのこと。運営の民間委託については
順次進めており、近年中には完全実施する予定とのこと
です。

 今回の視察で学ぶべき点は、運営の民間委託に関して、
給食従事者に試験を受けさせ、積極的に配置転換を進め
ていることや区の花(さつき)をデザインした強化磁器食器
の導入、さらに、それぞれの地域で高齢者配食サービス
を実施していることなど、福祉部局との連携による給食
施設の総合的有効活用に何年も前から取組んでいること
は高く評価したいものです。
 但し、高齢者配食サービスについては当市でも既存施設
との連携で積極的に活用しなければなりませんが、当然予
測される問題点等についても既にぶち当たっていることな
ど聞けたのは、今後の当市の取組みに大いに参考にした
いものです。

 意見として、これだけ自校方式を採用している現実から、
各校の設備更新時に小規模施設だからこそ有効なドライ
電化方式の採用に取り組むべきではないか、との指摘に
対し「トライするべきだった」との意見も聞かれたが、ドライ
方式が特徴の一つである衛生管理ばかりが喧伝されるが
労働環境改善の視点からも検討したことに胸を張られ、
納得の視察となりました。


fukuokamasaki at 11:22コメント(1)トラックバック(0) 

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コメント一覧

1. Posted by 津田義信   2011年06月23日 23:41
3 給食制度では、夏休み中も雇用せねばならない「公」は高コストであると私は思っております。ある元首長の勉強会でも財政再建の要となったと同氏が仰っていましたね。
かといって、他都道府県に本社を置く業者にさせると、税収面での問題点もあります。
某市議や某府議には給食制度はこうあるべきでは?という進言を致しました。
本来の住民参加は「住民投票条例」なる直接請求ではなくて、議員へ進言し議員が精査し、議会で議論することだと私は思っております。
直接民主主義を敷くのなら、議員は要りません。
豊中では会派や所属に関係なく敷居の低い市議に進言申し上げて、より豊中が好きになれる街へと変わってもらったらと思っております。真の市政への住民参加活動中です♪

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