2012年04月22日

豊中市初の 「地域自治組織」

 豊中市で初めての「地域自治組織」が設立されました。千里ニュータウン豊中市域の一角にある新千里東町(東丘小校区)が、平成19年に制定された豊中市自治基本条例を受け、具体的に進めていくための「地域自治推進条例」の今年3月の成立を機に具現化させたものです。

 私自身は95年から校区全体の自治会組織での活動の中、行政の縦割りや既得権者、一部市民の利益代弁に終始する議員の存在にも幻滅し、公平・公正・公開のもと、住民参加型の効率的でスピーディな自治会運営を多くの方々とともに取組んできました。それはまさに「もの言う行動する地域」の面目躍如たるものでした。

 おりしもバブルが崩壊し、市の財政にとっても緊縮型を余儀なくされ、市民や地域の要求に何でも応えられる時代からの転換点でもありました。また、市民の政治離れや地域社会への帰属意識の低下、自治会加入率の減少に見られる「公より我」の風潮のもと「少子・高齢化」は決定的なものとなり、市政や地域自治にとっては何重苦ともいえる状況となりました。

 今後の取組みについては、行政の縦割りの弊害を除去した効率的な市政運営、地域については意識の高揚とともに住民参加型の地域自治、この二つが密接に連携した協働体制をとることが唯一残された道だと覚悟を決めたものでした。

 今回、東丘校区で設立された「地域自治システム」を当初からこの形で実現させようとしたわけではなく、市から財政支援を受けること以外のものについては、ほぼ予定通りになったと考えています。特に、本日設立承認された「新千里東町地域自治協議会」の構成メンバーは、自治会や団体
で活動する60名が代議員や理事として、また、5名の役員と数名の事務局員を加えると、地域の団体、世代、課題別に網羅され相当強力なメンバーとなり、長年の思いがほぼ実現されたと感無量となりました。 

 本日の設立以後は、70名近い活動団体や個人の代表者たちがこのシステムに賛同し、公平・公正のもと、全ての地域情報を公開する中で議論し行動することから半分は成功したと言えるのかもしれません。特に条例制定時に反対討論をし、予算も否定した政党の構成メンバーが何度も拍手する光景は有難いことでもあるし、地域力がそうさせたのであれば結構なことだと言わなければなりません。

 まだまだスタートを切ったばかりで、これからも紆余曲折はあります。改めて十数年前からご努力いただいた先輩同志や設立に関わることになった70名近い関係者の皆様、市の関係者に心からお礼を申し上げます。
これからも地域全体、市政発展のため「ぶれず、こびず、あきらめず」精一杯努力する覚悟です。


fukuokamasaki at 23:26コメント(0)トラックバック(0) 

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