2012年10月10日

日本人を勇気づける快挙!

 今年のノーベル医学・生理学賞を京都大教授の山中伸弥さんが受賞しました。受賞対象となったiPS細胞は万能細胞と呼ばれ、これを基に神経や肝臓、心臓などの細胞を作成し、病気や事故で機能を失った患者の臓器に移植することで治療する再生医療の「本命」だと言われています。特にアメリカを中心に研究が進んだES細胞と比べ倫理的な問題もなく、患者自身の皮膚から作れば拒絶反応もないなど、世界が絶賛する「超ド級」の研究開発と言われる所以かもしれません。1987年に受賞した利根川進さんはこの研究から受賞までのスピード達成を賞賛するとともに、日本の研究者や科学技術のレベルの高さを証明したとコメントされています。

 更に私が感心したのは、山中さん個人の問題についてです。今回の成果のかげに多くの方々の理解や協力、涙ぐましい努力があったことを感謝とともに紹介されました。また、ご本人が超エリートコースをばく進してきたのではなく、挫折や諦めを乗り越えて「開発の使命と責任感」を持ち続けたことです。更にこうした受賞者にありがちな「近寄りがたい存在」ではなく、優しさと厳しさ、ユーモアを同時に持つ普通の大阪のおっちゃんの側面をもつということかもしれません。

 今回の受賞が「内向き縮み志向」、「自信喪失」に陥ったこの国や日本人に、また、様々な研究者にどれほど勇気や希望を与えたかを考えた時、改めて賞賛と感謝の気持ちを送りたいものです。


fukuokamasaki at 00:49コメント(0)トラックバック(0) 

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