2014年03月16日

「赤ちゃん先生」について

 いじめ防止や道徳教育、自己肯定感を育てるために「赤ちゃん先生」を豊中の公教育での実践につなげるよう質問と要望をしました。「赤ちゃん先生プロジェクト」は0歳から3歳までの子どもが先生となって教育機関や高齢者施設などにママと一緒に訪問し、赤ちゃん先生クラスを開催します。授業は月に一度、原則的には合計9回にわたって続きます。

 授業では、妊娠から出産までの道のりを「ママ講師」に語ってもらい、おむつや着替えでぎっしり思いマザーバッグを見せてもらったり授業を経るごとに成長する「赤ちゃん先生」と、お世話する「ママ講師」二人の様子を身近で見つめ、自分自身の成長にもたくさんの愛情が注がれてきたのだと知ります。この事から「自分は特別な存在」だと認識することで、隣の友達も自分と同じように「大切な存在」だと気づくことが多いと言われています。こうした「自己肯定感」を育てることで、人間が本来持っている優しさやいたわり、我慢することや自分に自信を持つことも育ちます。

  先日も神戸市立のある中学校での授業を視察してきました。2年生6クラスの半分が武道用体育館に集まり、12組の「赤ちゃん先生とママ講師」による授業が始まります。インストラクター、ママ講師による「命の授業」の後、数名づづ12のグループに分かれます。中学生たちは、最初こそ恥ずかしそうな表情でしたが、抱っこしたり、おむつの交換、着替え、中にはおんぶひもを持ち出し赤ちゃんを背負い、何とも言えない表情であやし始めます。

 この中学校では3年間「命の授業や乳幼児とのふれあい実践」を家庭科、道徳の時間の一部を活用して取り組んでおり、1年生は助産師さんのお話、2年生は「赤ちゃん先生」、3年生は近くの幼稚園との交流と一貫した取り組みを実施しているとのことでした。インタビューした先生によると、思春期のぶっきらぼうなあの生徒があんな顔をして笑うんだ、こんな優しいところもあるんだ、という新発見は通常の公教育カリキュラムでは得られないものだとお話しされたのが印象的でした。

 教育委員会にも各地での視察を要請し、実施頂くとともに豊中市立の小・中学校にもぜひご紹介、実践いただきたいと要請しました。


fukuokamasaki at 07:00コメント(0)トラックバック(0) 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
記事検索
プロフィール

fukuokamasaki

  • ライブドアブログ