2014年09月25日

「まちづくり」 着々と

 新千里東町近隣センターの建て替えに関し、地元市民に対する説明会が24日夜、地区会館で行われた。主催は豊中市千里ニュータウン再生推進課で、他に大阪府タウン管理財団、商業団体地権者代表が当事者として参加。説明を受ける市民は、地域自治組織役員や各種団体役員、大学教授やまちづくりコンサル、一般市民を含めると120名以上の方が参加し満席となった。 この日は台風接近の余波で雨模様の中、あまりの多さにうれしい誤算となった。

 まず、豊中市の担当者からこれまでの経過や現在の状況、これからの課題等が説明され、その後は質疑応答となった。次々上がる質問の挙手、担当者が丁寧に答えるが質問は終わらない。この町の人たちが「まちづくり」にいかに関心が高いかが解る。内容的には現在の場所から東へ移動する目的やその功罪について、人や車の導線に関する安心・安全対策、ニュータウン開発当初の基本的な考え方(近隣住区理論や歩いて暮らせるまちづくり構想)と再整備にあたっての整合性など、多くの切り口からの質問や意見が相次いだ。

 まだまだ未確定要素が多い中での説明会であったため、きちんとした答弁や合意形成に至ったわけではなく、これからの議論や話し合いが重要だと言うことを再確認することとなった。

 私自身は、多くの方々の意見や要望を正確に聞き取ろうと臨んだので、発言する気持ちはなかったのだが、最後に司会者からこの問題を長年見守り関わってきた人間であり、議会で取り上げてきた立場から見解を求められた。

 まず、この日の議論については、それぞれの立場の人々が持論や要望を一生懸命発言されたし、その詳細について市民の多くは理解できたのではないか。しかし、それぞれの主張がぶつかっただけでは問題の解決には至らない。ここで大切なのは、より良い「まちづくり」にこれだけ多くの市民や関係者が集まったということであり、ともに汗を出し、知恵を出すことで所期の目的は達成され、これからというのが率直な感想だ。

 商業団体地権者はお客あっての商売であり、市民の思いを重く受け止めていただきたい。豊中市やタウン管理財団(大阪府)はこの事業が後世からも評価されるものとなるよう最大の努力を傾けるべき。市民の皆様も今後とも「まちづくり」の当事者として関心を持ち続けてほしい。是非一緒に頑張っていきましょう。と結んだ。

 期せずして起こった拍手に感動とこれからの責任の重さを感じた瞬間だった。


fukuokamasaki at 14:47コメント(0)トラックバック(0) 

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