2010年06月

2010年06月30日

 今年度最初の「空港問題調査特別委員会」が29日開催されました。大阪国際空港については、そのあり方をめぐって各方面で激論が交わされ、現在は大きなターニングポイントにさしかかっています。

 大阪国際空港に関しては、関西のみならずこの国にとっても重要な社会インフラであるにもかかわらず、これまでの航空機公害訴訟に代表されるようにネガティブな側面が強調され、活性化については議論さえ出来ない時代もありました。

 しかし、関係者の長年の努力の結果、集団移転や防音対策、発生源対策(低騒音機の導入)等により、ようやく安心して眠れる受忍限度(航対連の話)になってきた。との意見も聞かれるようになってきました。

 こうした中で、豊中市議会では昨年、36名全議員による存続決議をするなど空港の活性化に軸足を移し始めました。勿論、安全対策や騒音対策などに引き続き取り組むのは当然の話です。

 今年度私は、「空港問題調査特別委員会」委員長としてこの問題に正面から取り組み具体的成果を目指していきます。29日開かれた委員会で22年度の活動計画をまとめましたが、これまでの計画をよりポジティブな取組みが出来るよう変更を加えました。(30日サンケイ新聞報道)

 この中で、これまでの表現方法を改めたり、防音対策の一部が後退するのを阻止するための活動を盛り込むとともに、空港利用者の利便性向上を図るため、便数の現行枠内での柔軟運用や長距離便(北海道、沖縄等)の復便、そのための協議会の設立などを盛り込みました。

 特に、リージョナルジェットと呼ばれる低騒音、低燃費の小型ジェット機については国産機の有望な市場であったり、外国産中型機についても国産技術が多方面で活かされているため、この種の機材導入促進が国内航空機関連事業の育成や業績にも寄与するものと思われます。

 結果として大阪国際空港の活性化は、豊中市は勿論関西経済圏にとっても重要な問題です。とりわけ豊中市にある膨大な移転跡地の有効活用は喫緊の課題であり、企業誘致には不可欠です。要は、経済の原理原則や経済合理性、利便性を無視した空港の活性化はあり得ません。

 グローバル時代を迎えて、オープンスカイやLCC(ローコストキャリアー)への対応が空港存続の国際標準になろうとしている今、航空事業者や利用者に選ばれない空港の存続はあり得ないし、「大阪国際空港」も例外ではあり得ません。


fukuokamasaki at 10:33コメント(0)トラックバック(0)いろいろなお話(by福岡正輝) 

2010年06月27日

 ワールドカップサッカー南アフリカ大会に釘付けです。
忙しいスケジュールのなか夜遅く(早朝も)まで各国試合をテレビ観戦するため、不規則生活も極まった感じです。
そうした中で「日本チーム」の健闘ぶりが光ります。

 日本チームは開幕前の練習試合では惨憺たる成績で、選手や監督は勿論、サッカー協会に対しても批判や意見、罵詈雑言まで浴びれられたと言われます。しかし、開幕初戦で格上のカメルーンに1対0、世界4強の一角オランダに敗れたとは言え最少失点の善戦、そして一昨日未明のデンマーク戦では3対1で快勝し決勝進出を果たしました。

 世界のマスコミ、専門家はこぞって絶賛し好意的コメントを寄せています。こうした中、岡田監督は、サッカーは「チームプレイ」だと言うことを証明したかったと発言されました。それを裏付けるように選手たちが入念なミーティングにより指示がなくとも臨機応変にポジション変化に対応できるようになった。さらに、主力選手の外部に対する積極的発言等により、自らを鼓舞し退路を断つなど、様々な要素要因が相乗的に効果を表したのではないかと言われています。

 もともとサッカーの代表チームには、「歴史、文化、教育」などその国のすべてが表れているとも言われており、今回の代表チームは持ち場持ち場に徹したまとまりのよさや日本文化に根差した進化を遂げている。と高い評価をされています。(勝てば官軍、評価が一変するのも仕方ないか?)

 一方でわが国は、長年の閉塞状況によりネガティブな話題には事欠かず国民は内向き縮み志向、自信喪失に陥っています。今回のワールドカップ予選通過や世界で初めて小惑星の岩石採取に挑戦した「はやぶさ」の無事帰還が国民にどれほど大きな自信や誇りを与えたことでしょう。

 まだまだ日本の若者にも期待は持てる。まだまだ日本の科学技術も捨てたものじゃない。こうした人たちの高見を目指す不断の努力と結果を出したことに拍手を送り、今後の大活躍や科学技術の進歩に期待したいと思います。

 そして、こうしたことは決して他人事ではなく、結果を出すことで評価を受ける私たち政治に関わる者の宿命であることを改めて心すべきと感じました。とかく忙しくしていれば、情報を垂れ流していれば頑張っているとの安易な評価を為政者も市民(国民)も反省する時期に来ているのでは ………



fukuokamasaki at 17:46コメント(0)トラックバック(0)いろいろなお話(by福岡正輝) 

2010年06月21日

6月19日、アクア文化ホールで豊中市教育振興計画記念フォーラムが開催されました。
 教育基本法の改正を受け、17条第2項に基づき豊中市の中長期な目標や基本的な方向を明らかにするとともに、年度ごとの教育方針を定める際の指針となるものとして計画策定したもので、5つの基本方向と27の施策を取りまとめました。
この中で、
1.子どもたちの「人とつながり未来を切り開く力」を育む。
2.家庭・地域への支援を進める。
3.学校園・家庭・地域の連携を促進する。
4.社会教育の充実を目指す。
5.教育に関わる環境や条件の整備を進める。

 この5つの基本方向の中に詳細項目を規定し、平成32年度までのおおむね10年間に取り組むとしています。

 本日、この計画作成に取り組んだ西川信廣氏(京都産業大学教授)、野口克海氏(大阪教育大学監事)、山本行博氏(豊中市教育長)の3名が「豊中の教育、その未来を描く」と題してパネルディスカッションを行いました。
 この中で3名のパネリストからは、それぞれの立場から様々な意見が出されました。とりわけ家庭や地域社会、大学等との連携や協力体制の強化が必要との意見や教育人事権の市町村への移管についても触れられました。こうした話は当然の話であったり、時代の要請でもあります。
 しかし、この種の話は表現こそ違え昔から議論されてきた内容です。今回のパネルディスカッションでどうしても触れてもらいたかったのは、教育委員会や教職員が教育のプロとしてどれほどの決意と資質向上に取り組むかを聞きたかった。とりわけ、公教育の悪しき状況である組合の影響力排除と多くの良心的教師の力が発揮できるシステム構築、環境作りに取り組んでもらいたいものです。

 教育改革については私自身、30数年前から仕事の関係で学校の外からつぶさに現場を見、多くの教育関係者と議論してきました。しかし、返ってくる言葉はいつも同じで「福岡さん、あなたの気持もよくわかる。しかし、我々教師はプロとして長期スパンに立って取り組んでいる。教育の成果は将来を見てくれ」と異口同音に私の心配は杞憂だと言い切ったものです。

 現在の状況については、今更説明するまでもないが、惨憺たる状況です。今回の教育振興計画策定とその取組みについては確実に成果に結び付けてほしいものです。


fukuokamasaki at 09:03コメント(0)トラックバック(0)いろいろなお話(by福岡正輝) 

2010年06月15日

 本日は早朝からモノレール少路駅に立ち街宣活動を実施。その後登庁し事務仕事を片付けて市民会館大ホールへ直行。毎年実施されている豊中市私立幼稚園PTA連合会大会に来賓として出席しました。
 豊中市には公立7園、私立33園、合計40の幼稚園があり、幼児教育に取り組んでいます。この大会では私立幼稚園に対する補助の充実を図ることなど大会決議がなされました。

 その後、急きょ市役所に帰り、大阪国際空港に関する要望を受けました。本日来て頂いた団体は、「大阪国際空港及びその周辺地域 活性化促進協議会」(以下活性協という)の方々で、豊中市、池田市の商工会議所の関係者と空港関係事業者5名の皆さんです。

 受けた要望の内容は、
1.ジェット・プロペラ枠の区分廃止
2.長距離路線の増便、復便
3.近距離国際線の就航
4.遅延便の受け入れ

の4項目で、それぞれについて詳細な説明を受け質問もしました。これまで空港問題調査特別委員会の大きな仕事は、航空騒音に対する対策やその補償内容等の関係の話が多かったのですが、昨年からの関空、神戸空港との関係で一挙にヒートアップし、様々な議論が率直に語られるようになりました。

 特に今年は昨年の議論を受け、より具体的な取組みや成果に結び付ける必要があります。本日活性協から受けた4項目の要望にしても至極当然の話しで、決して無茶な要望とも思いません。
また、航対連(航空騒音等に反対する会)にしても空港の廃止には反対で、むしろ現在の騒音数値を守る範囲内なら、長距離線の増便や復便、近距離国際線の復活にも賛成の立場をとっておられます。

 更に、市の立場で言えば地元市民や利用者の利便性や経済合理性からしても、空港の存続と活性化は望むところです。
また、膨大な空港周辺移転跡地(10.5hr)の土地信託事業が進んでおり、企業誘致や地域の活性化にも不可欠と言わざるを得ません。

 今後、国の方針も見極めたうえで、地元は勿論関西経済や危機管理(内陸空港の利点)の上からも立派な調査研究を行い、豊中市の意思として情報発信するとともに、関係機関を動かせるよう取り組んでいきたいと考えています。


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2010年06月14日

 

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