2010年08月

2010年08月08日

 昭和三十六年秋、私にとっては悪夢の季節となった。九月の第二室戸台風で祖母と二人の従姉弟が、十一月には船員だった父親が海難事故に遭いともに帰らぬ人に、子ども心に「人生とは何とむごいものか」と恨みもした。

 月日も流れて来年で五十年になる。今年白寿を迎えた母が元気なうちに最後の法要をと一年早めることにした。生きられなかった人たちの命を預かるように長生きした母は、この日行われた法要で親せき筋三十人の先頭に立ちお経をあげた。小さくなったその後ろ姿に、逆境のなか感謝を忘れず生き続けた明治生まれのたくましさを見た。

 この日、法要が行われた淡路島は私の生まれ故郷、江戸時代後期に北前船で日露通商に尽力し、ゴローニン事件解決に大きな役割を果たした高田屋嘉平記念館や郷土出身の作詞家阿久悠の記念の鐘もある「ウェルネスパーク五色」は一見の価値あり。久しぶりに郷土の夏をじっくり味わいました。

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          小豆島に沈む夕日が美しい「サンセットライン」


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fukuokamasaki at 17:07コメント(0)トラックバック(0)いろいろなお話(by福岡正輝) 

2010年08月06日

 7月臨時議会から今日は教育問題を取り上げます。
豊中市では「教育振興計画」をたて、向こう10年間の中長期的な目標や方向性を明らかにし、具体的に取り組むことにしています。

 この中で、家庭や地域社会、大学等との連携や協力体制の強化が必要なこと、学校の通学区域の複雑さや学校規模の違いによる問題の露呈、教育人事権の府から市への委譲などについて質問しました。

 通学区域の複雑さは近隣では例がないほど複雑で、2〜5小学校から1つの中学校へ、また、同じ小学校を卒業しながら2つの中学校へと複雑かつ混乱しています。  
 こうした現状は急激に発展、都市化したことの影響もあるが教育委員会の場当たり先送り体質に原因があるとの厳しい指摘もされています。「学校教育審議会」の答申を受け、教育長が覚悟をきめて問題解決にあたると答弁しました。

 また、教育人事権の府から市への委譲については、3市2町(豊中、池田、箕面、能勢、豊能)と連携し、取り組んでいくとのことです。今後予測されるいろいろな問題を解決しながらも、豊中市での教鞭を希望する若い優秀な教師や管理職の採用に取り組んでいただきたい。 

 いずれにしても当市の教育実績は、知育、体育、徳育どの分野を見ても抜きん出てるとは言い難い。優秀な一般教師がたくさんいるにも関わらず、公教育の担い手である教育委員会や教職員組合にプロとしての反省が必要ではないか。
 実績が上がらないことを社会や政治のせいにしてはならない。

 ところで昨夕、家の近くで出会った見かけない小学生(5〜6年生)が野球スタイルだったので、「野球頑張ってるんか」と聞いたら「ハイ」の元気な返事、続けて「今度こちらに引越してきましたよろしくお願いします」と泣かせるような言葉。この子はどこから来たんだろう。どんな両親に育てられ、どんな監督の指導をと考えてしまいました。

 改めて教育とは、家庭、学校、地域社会の連携が大切だと実感した心温まるひと時でした。


fukuokamasaki at 10:47コメント(0)トラックバック(0)いろいろなお話(by福岡正輝) 

2010年08月05日

 7月臨時議会質問から今回は照明のLED化を取り上げます。
今回豊中市では、国の「中核市・特例市グリーンニューディール基金」事業を利用して照明の一部LED化を実施するものです。

 照明のLED化はこれまでの蛍光灯や水銀灯、白熱電球に比べ大幅に電気料金を削減できるほか、維持・管理費の縮減、CO2の削減など大きな利点があります。

 この問題に関しては数年前から提案し、一昨年末には特定公園内の一部照明にモデルケースとして実施してきました。これまでの100(W)水銀灯から40(W)のLED照明に変換し、同じ照度を維持しています。

 今回は全額国負担で一部の道路照明と庁舎内(玄関やホール)で実施しようとするものです。特に今回の照明のLED化や私の提言によりこれらの設置場所を指定したのは、以下の理由によるものです。

1.電力料の削減
   …現在豊中市が関西電力に支払っている電力料は年間  
     15.5億円で約1/3が照明分とされています。市の施設
     全てに拡大普及すれば億単位の行革効果あり。

2.維持・管理費の削減
   …市が管理する道路や防犯灯数は約23.000ヶ所、施設
     内照明数量はもっと多い。現在のものは2〜3年で寿命
     が来るため、交換要員や外部専門業者への委託料が多
     い。(学校体育館の1万円の水銀灯交換に10万円要)
     LED化されれば10年以上交換の必要がなく、7割に照
     度が落ちるだけで切れることがないので、一度に交換で
     き費用も大幅に縮減できる。

3.CO2の削減効果
   …電力量の削減により当然CO2は削減される。特に当市
     はCO2削減の大幅な削減計画を立てており(2050年
     に1990年比マイナス70%)効果は大きい。
    
4.市民からの協力体制
   …市民からよく見える場所を指定し、宣伝効果により40万
    市民や市内事業者の協力を頂くことでチャレンジマイナス
    70の目標達成が見えてくること。

 以上のような提言をし、市は取り組んでいます。今後は、技術上のブレークスルーや量産効果による価格低下により爆発的に普及するものと思います。後は、市も自らの予算を計上することにより積極的に取組んでいただきたい。

 次回は教育問題を取り上げます。    

    

fukuokamasaki at 04:55コメント(0)トラックバック(0) 

2010年08月04日

 7月13日から始まった7月臨時議会が22日からの本会議質問、28日からの各常任委員会質問が8月3日に終わり、後は10日に最終日を迎えることになりました。

 7月臨時議会は4月の市長選挙後初めての議会で、新副市長の同意を求めることについての議決や一般会計補正予算の審議などが行われました。本日からしばらく本7月議会の審議内容について何回かに分けて報告します。 最初は、本会議代表質問で私が担当したものの一部からです。今日取り上げるのは豊中市の本庁、および各施設に設置されている自販機を取り上げます。

 豊中市の本庁と出先機関には90台の自販機が設置されています。これまでにも市の施設を使って利益をあげている自販機に関しては、特定の既得権者や団体に自由にさせるのではなく公募入札方式を導入し、上がった利益は市の収入として繰り入れ、市民福祉に還元するべきと主張してきました。

 以前の質問では前向きに検討したいとの答弁がありましたが既得権者の抵抗が強かったのかなかなか進みません。そして今回、再び取り上げ強力に迫りました。一部の団体では年間約800万円の利益を上げていることも判明し、公募入札方式を導入することにより全体ではかなりの金額が市の収入となり返ってくるはずです。

 こうした影に隠れ議会のチェックを受けずにきた問題をこれからも徹底的に指摘し、厳しい市財政の再建に少しでも役立ちたいと考えています。これらの問題は、市民、職員からの協力がなければなかなか進みません。今後ともしっかり取り組んでいきたいと考えています。

 次回は、LED照明についての報告です。

 

fukuokamasaki at 02:46コメント(0)トラックバック(0)いろいろなお話(by福岡正輝) 
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