2009年08月17日

「歴史教科書採択」について

 豊中市の小・中学校で22、23年度に使われる教科書が決定しました。
私は、これまで特に歴史教科書について
世界史的視野の中で、日本国と日本人の自画像を、品格とバランスをもって記述することが大切であり、祖先の活躍に心踊らせ、失敗の歴史にも正直に目を向けることが大切であると主張してきました。しかし、現在使われている歴史教科書については、「自虐史観」に基づいた教科書が採択されてきたと言わざるを得ません。

 採択では法令上の採択権者である教育委員会の職務権限の空洞化がすすんでおり、教育委員会が教科書を採択するのではなく、権限のない下部組織が採択に深く関わっているのが現状だと言われています。中でも、現場の教員が学校単位の人気投票で教科書を選んで教育委員会へ推薦するというような地域が多くあることもわかっています。

 
採択制度が正常に機能しない限り「自虐史観」の教科書を現場から追放することはできません。教科書会社も利益を上げるためには偏向した教科書を作らざるを得ないというのが実態です。

 今回、横浜市が自由社版歴史教科書を採択し、『新編 新しい歴史教科書』を中学校歴史教科書として18区のうち8区で使用することが決定しました。この教科書は私も読みましたが、通史としてのほぼ半分を近・現代史に重点を置き編集されています。また、子どもたちが、日本人としての自信と責任を持ち、世界の平和と繁栄に献身できるようになる教科書であると確信します。
 横浜市の一部で「教科書採択制度」が正常に機能したことを高く評価したいと思います。




fukuokamasaki at 14:27コメント(0)トラックバック(0)いろいろなお話(by福岡正輝)  

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